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〜病気になったら、きちんと患者≠やることですね。
上げ膳・据え膳でゆっくり休みましたよ。〜
その4 【結核を患った青木さんの場合】
昨年6月、突然、肺結核の宣告を受けてしまった青木さん(男性、65歳)は、半年あまりを経て、いままさに健康-ING

つまり、健康≠ェ現在進行形で進行しているところなのです。この2月初めにはお酒も解禁、精神的にもリラックスといった風情なのです。今回は、都心の喧騒から遠く離れた空気のきれいな郊外(千葉県)に青木さんを訪ね、ゆっくりと話を聞きました。
結核まめ知識

全国ベースで見ますと、年間2,300人が結核で亡くなってしまい、新たに結核にかかってしまう人は33,000人(平成14年度)といわれています。30数年前には毎年10万人以上が死亡したといわれることに比べますと、劇的に減少したわけです。

けれども、これがなかなか馬鹿にはできない病気であることに変わりはありません。ただ、単に罹患数字や死亡数字などのデータのことではなく、まだまだ油断はできない法定の伝染病ということです。

患者のなかには、きちんと治療せずに同じ病気で入院・退院を繰り返し、強力な耐性菌を自らの身体に育て上げてしまうような、いわば、不良患者≠烽「るやに聞いています。

発病してしまった時には、まず、「安静」と「栄養補給」と「規則正しい生活」・・・が患者のとるべき大原則ということですが、どうしても不規則になりがちで、好きなお酒やタバコなどの誘惑にも耐えがたく、・・・といった事もあるようです。
さて、健康一直線の途上にある青木さんのばあいはどうだったのでしょうか。
 《突然の肺結核宣言でした。そして、強制入院へ》
質問者 今回は大変なご経験だったと思います。いまは、もうだいぶよくなったのでしょうか。

青木 おかげさまで、大変健康です、といっていいと思います。今のところは投薬も続けていますが(取材時点、2月3日には投薬終了)、そのほかには、むかし自己流で考案した体操(ラジオ体操のようなもの)をやったり、血流がよくなるということで入院中からドクターのオーケーもあったので飲み始めた「ファーストリーフ」というサプリメントを引き続き飲んでいるくらいですね。

質問者 その、早速ですが、病気になってしまった経緯なんですが、いったいどんな感じで・・・・?
青木 まったくの突然です。6月だったのですが、その朝、いつものように食事をしましたら、そのあと痰(たん)が出たくなったのです。

質問者 前から食事のあとは、そんなことを感じていたのですか。

青木 いえ。いや、今から考えるとちょっとはあったような気もしますが、全く気にならない程度のものでしたし、いまだからいえるくらいのものです。

質問者 それで・・・。

青木 それがいわゆる、喀血だったわけです。痰だと思ったのが、血だったわけですから、びっくりしました。

質問者 それはびっくりでしょうね。それで病院ですか。

青木 そうです。近所の病院でレントゲンを撮りました。そこで総合病院を紹介され、また、レントゲン検査でした。2〜3日は外出しないように、との指示がありました。

質問者 それで・・・。

青木 顕微鏡でも菌は出なかったらしいんですが、かなり精密な検査をして、結局、結核という病名が宣告されたのです。これは、法定の伝染病ですから、強制入院です。

質問者 そうでしたね、今時、ぴんと来ないところですが、強制なんですよね。

青木 そうです。千葉県内には3ヶ所あるということでしたが、佐倉厚生園があいているというのでそこにしたわけです。ほかに、千葉市と市川市にあると聞きました。

質問者 どのくらい入院されたのですか。

青木 約4ヶ月、6月15日入院、10月11日退院でした。

質問者 やはり、長いというべきでしょうね・・・。

青木 最初から4ヶ月ほどということでしたので、むしろ、退院もちょっと早かった感じですね。

 強制入院ではあるけれど、ゆっくり休めると考えて・・・》
質問者 入院生活はいかがでしたか。

青木 これは、はっきり言いまして、気持ちの持ちようですね。朝は6時起床、食事は8時、12時、18時の三回、食間の9時から11時まで、また、13時から15時までという時間帯は安静を保たなければなりません。夜の9時には消灯という生活です。
     それに、入院三大原則といってもよいものですが、「安静」と「栄養補給」と「規則正しい生活」ということがあります。

質問者 確かに、窮屈、といえるのでしょうか・・・。

青木 そこが気持ちの持ちようだと思うのです。
つまり、身体は休まるし、本は読めるし、上げ膳・据え膳ですし。
私の場合は、生活のリズムもきちんと取れましたし、大変良かったと思います。それが、気持ちしだいでは逆にイライラすることもあるでしょうし、実際のところ軟禁状態なわけですから。

質問者 なるほど。軟禁≠ナすよね。法定だから強制入院ですし。そう考えたらイライラする人もいるでしょうね。

青木 そうですね。実際、タバコは吸っている人がいましたが、病院サイドもやむをえないと考えているところがあるみたいでしたね。

お酒に関しては、隠れて買ってきて没収された人もいました。それに外出しては毎日飲んで帰ってくるという人もいました。なかには酒を飲んで競馬をやってくるという人もいましたよ。

質問者 なんか、わかるような気がするところもありますね。でも・・・。
なんの楽しみもない、ということなのかな。

青木 確かに、患者の中には優等生と不良生がいるんですよ。言われたとおりに投薬していないとか、規則正しい生活をおくっていないとか、結局こういう人は再発ということになり、より耐性の強い菌を育ててしまう結果になっちゃうんですね。

質問者 青木さんは、いわゆる優等生?

青木 だから、考え方次第、気持ちの持ちよう次第ということだと思うのです。

質問者 軟禁とか強制とか考えるのではなく、ゆっくり休める、と考えるわけですね。

青木 おっしゃるとおりです。看護婦さんは親切だし、それに美人もいましたし・・・(笑)。非常に献身的ですよ。

質問者 それはよかった。それで・・・。

青木 3ヶ月ほどしてから、周囲を散歩してもよいということになったのです。周りは木々が多く環境がよいのです。気持ちよかったですね。

入院していてうれしかったことといえば、散歩のほかに、入院2週間後に風呂に入れたこと、階下のショップに買い物にもいけなかったのがやはり2週間後に解禁になったこと、などです。

質問者 本当、いかに日常生活のなかに大切なものがあるか、ということですね。誰でも当たり前と思っているのでしょうが、お風呂に入るのも感謝しなくちゃいけないでよね。実際。

青木 そうです。なんでもないことが、本当にうれしいのですから。

質問者 そろそろ退院ですか。

青木 痰を月に一度培養検査するのですが、その結果、「あと一回調べてオッケーなら退院です。」といわれました。そして全部で4回調べたことになるのでしょうか、その結果、退院オッケーとなったのです。

質問者 そして退院ですね。よかったですね。その後は投薬ですか。

青木 そうです。それも、2月3日で終わり。そして、お酒も解禁です。

 《病気になってしまったら、きちんとした患者になる・・・》
質問者 いやーおめでとうございます。よかったですよね。
ところで、青木さんは、もともと健康には・・・。

青木 自信がありましたね。体重は56kgですが、余り変動したことはありません。身長は175。高校時代はバレーボール、就職してからテニスにゴルフ、それに商社に勤めていたときはナックルフォア(ボート)をやってましたし、まあ、健康的だと思っていましたね。お酒だって晩酌一合程度ですから。

質問者 本当、絵で書いたような健康ビジネスマンですよね。それでも、病気になっちゃった?。

青木 そう。なっちゃったのです。

質問者 なったものは仕方がない。前向きにとらえてきちんと患者になったというわけですね。

青木 そうですね。

質問者 要は、「きちんとした患者」をやるかやらない、ということなのでしょうね。そして、青木さんの場合は順調な回復をみて、目下、健康という道を進行中といいますか・・・。

青木 そういうことです。

質問者 イヤー、よかったですね。今度、一緒にお酒でもゆっくり飲みましょうよ。

青木 そうしましょう。(笑)


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