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■ 第ニ話 ■
「しっきん・・・こんなものなのです!」

「失禁」については、こんなことがいわれております。
ある紙おむつ大手企業が紹介しているカタログには、自社商品の説明に関連してこんな形で触れられていました。

失禁の原因について大きく3つに分類していました。

腹圧性尿失禁
■溢流性尿失禁
■切迫性尿失禁

以上の3つです。

別の有力メーカーの介護関係のカタログでは次のように広く捕らえていました。

■切迫性尿失禁
■腹圧性尿失禁
■溢流性尿失禁
■機能性尿失禁
■便 秘・便失禁
■頻      尿

それぞれには比較的丁寧にコメントがついております。



腹圧性尿失禁とは・・・


・・・単に『失禁』と一言で言ってしまっても、実はいろいろとあるのではないかな、ということがお分かりのことと思います。

そこで、今回はその中でも比較的多いといわれている「腹圧性尿失禁」についてちょっとだけ深く追求していきたいと思います。

上記の紙おむつメーカーさんの説明によりますと、腹圧性失禁は『35歳以上の女性』に多く見られる、とありました。

別の説明では『出産を経験した中高年の女性に多い』ということも書いてあります。
『なーんだ、35歳以上の女性は出産経験者が多いから・・・』などという短絡発想ではないでしょうが、要は『骨盤底筋が緩んできた』ということのようです。

なんだか難しい言葉のようですが、『骨盤底筋』というのは尿道や肛門を開閉するときに使われる筋肉のこと、恥骨から尾骨にかけて広がっている筋肉です。

肛門や膣の周りを囲むようにして八の字状に広がっています。この筋肉は場所柄もあるのでしょうが、出産したりちょっと過剰に太ったりしますとどうしても緩んできてしまうのだそうです。中には『老化、出産により緩むことが多い』などとあまり気分の良くない解説をしている本もあります。

その結果として、大きなくしゃみをしたり、突然大笑いをしてしまったり、普通走りもしないのに全力疾走で走ってしまったり、飛び跳ねちゃったり・・・・など、普段よりちょっと大きな力を出してしまったときにおきるものなのです。つまり、日常の排尿はきわめて普通にできる人の失禁です。


■骨盤底筋体操でバッチリ!

この場合には、ほかの病気があったりしたら別途直す必要がありますが、要は、骨盤底筋を鍛える体操をすれば治ることが多いのです。これが文字通り『骨盤底筋体操』です。

行政によっては介護予防運動の一環にとり入れて希望者に指導していることもあるようですから、面倒がらずに区役所の福祉担当などに聞いてみると良いかと思います。

人によって多少異なった方法を説いている場合もあるようですが、おおむね、単純です。顔を真正面に向き背筋をまっすぐにして据わったまま『肛門と膣を締める』(男性は肛門を締める)・・・というものです。

5秒間くらい続けて力を抜き、そしてまた、5秒間。これは実は、椅子に座った形でも、ベッドに横になった形でもよいのですが、背筋をまっすぐにして肛門と膣を締めたり、ゆるめたり、というのが基本みたいです。ベッドに寝ている場合は、ひざを軽く立てて力を抜き肛門と膣を締めると良いようです。

また、仰向けに寝た状態から上半身を起こしていくときに起き上がりながら肛門と膣を締める、というのは腹筋強化にもつながり便を押し出す力、つまり便通も良くなるという効果も期待できちゃいますので、要チェックでしょう。

『5秒間締める→脱力→5秒間締める→』という運動がよいのはわかりましたが、実際のところどのくらいやったらよいのでしょうか。やはり基本は『規則正しく』だそうですよ。

思いついたときにやるのも良いのですが、効果をはっきりと意識するためにはやはりはっきりとした規則的な運動が必要ということですね。

大体、一日4回程度、朝、昼、晩、就寝前がよいでしょう、かなり大雑把ではありますが。一回につき、『締める→脱力』という運動を20回くらいすると良いといわれています。やればやるほどよいというわけでもないでしょうが、2〜3回ではまず効果は期待できないのでは。効果が出てくるまでの期間についてはケースバイケースのようですが、一応3ヶ月が目安といわれます。

それにしましても、日常生活のなかでちょっと意識してみるだけで簡単に運動できます。予防にもなると思いますので、失禁と縁のない方でも座っているとき、椅子に腰掛けているとき、朝起き上がるときなど、少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。失禁に縁のない方は予防運動として一回10回程度が適当といわれます。

なお、私は医師ではありませんので、あくまで参考にしてください。気になる様なことがございましたら、いつもあっているお医者さんにおききするのも良いでしょうし、行政や福祉関係の人も良いかと思います。イヤー、結構いらっしゃるものなのです、第一話でも言いましたように。あなただけが特別なわけではございません、絶対に。


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