最近では、お会いするほとんどの方の挨拶が「奥様はいかがですか?」から始まります。
いつも妻のことをお心に掛けていただき心から感謝申し上げますとともに、今回は久しぶりに妻の現況を少しお話させていただきます。
僕が妻の状態を知るバロメーターは、生前の僕の両親の話をしたときの反応です。
いつも母が父に怒鳴られている光景を目にしていた妻は、父を怖い人と思っていたようで、父の話をすると必ずといって良いほど「恐かったね」とか、「おいっ、紀枝子」という言葉を口にします。
一方、母の話をすると一変して笑顔になります。
話題は、母の生前のエピソード。
葛飾の下町に住んでいた頃の僕の家は、3軒で共同井戸を使っていました。
井戸は外の歩道より50センチほど低いところにあるのですが、そんな事情を知らない通行人は塀越しに井戸水を汲む母の姿がお辞儀をしているように見え、みんなが母に挨拶をして通っていたこと、また、成田山にお参りに行ったときには、駅前で若い人に挨拶をされたので、返礼したものの、後で気が付けばそれは赤い羽根募金のお願いであったことなど。
そうすると、母の顔が浮かぶのか本当に喜びます。
毎日曜日、この両親の話に反応があれば健康だと安心しております。
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